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持て余した暇と、長すぎた足の指
by d0pey
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*** 『日本×氷国』開催 *** 

 *** 『日本×氷国』開催 *** _b0010933_16413972.jpgアイスランドから帰国後、6ヶ月の期間をかけ企画していた イベントが遂に開催されまっしゅ。

どんなイベントかってーと、オーロラ見ながら音楽聴いて、
ラムとサーモン食って、みんなでアイスランドしましょうって感じでふ。

イベントでおでを見かけたら全部語尾に「ふぉす」を付けて話しかけください。
変な人だと思って無視します。

*********************
おとぎの国への扉
*********************


ぜひお越しを!!
# by d0pey | 2006-04-12 16:50

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』

では最終回でふ。今年中には書き終えなければ・・・。
できればラストシーンはmumのgreen grass of tunnel(アルバム:Finally we are no one)もしくは、
The Islands Children's Children(アルバム:summer make good)を聴きながら読んで頂ければと・・・やっぱいいや。


********【9日目 *レイキャビクからお別れの挨拶* 】********

次の日の朝、空港近くののNjarovikのホステルへ移動する為、
Reykjavikとは今日でお別れ。
そんな名残惜しさに胸が苦しくなって乳首がとれそうになるが、
乳首を振り払って街へと繰り出し最後の市内探索&もみあげ探し。

いつも通りのハイテンションで街にあるものをいじり倒す。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18315127.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18341143.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_1842168.jpg
㊧Reykjavik市内に点々とある像。どれも物悲しげ。
㊥「大相撲」と書かれ、武蔵丸のアップの写真がプリントされているバック。もみあげに無駄に買おうかとおもったが4000円。試着だけさせてもらう。
㊨Reykjavikで一番上手いといわれているホットドックスタンド。あぁ腹減って来た。

********<おでと店員の会話>**************************
(何かを買っった後帰り際に)
おで  「Takk!!!」
店員  「Oh!・・・(ニヤッ) Takk!!!」(アイスランド語使ったなおまえ!
みたいな感じでニヤついて) 
おで  「Oh!!(アセって) Thank you! Thank you!」

だめじゃん。
******************************************************

街のいろんなお店をこれでもかというぐらい回った後、SIRUKSの前を「もう一度週末があったらいいのに・・・」と後ろ髪を引かれる思いで通り過ぎ、6日目に食べたレストランでラムを頬張る。

次の日の移動の事を思い早めにバスでホステルへ。
バスから降りた時ふと中心街の方に目を向けると・・・
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_026015.jpg

・・・アリヤトウ。レイキャビク。

そんな呟きも一緒にトランクに詰め込み、早々と床につくのでした。


********【10日目 * mumと灯台とお空 * 】********
Reykjavikのホステルを金を払わずタダ泊まりができたと思い込みテンションを上げ(実は2日目の時点で既にトメのカードに二人分全額請求されていた。だから、トメのカードも途中から使えなくなってたのね。)、Njarovikのホステルへ移動する。

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_16222723.jpgmumのアルバムsummer make goodは
アイスランド最北端にある灯台GaltarvitiとGarðskagiにあるGarðskagavitiで録音・編集され、その一曲目では灯台に吹き付ける風の音サンプリングがされていて、mum曰く灯台に古くから住む幽霊の声もサンプリングされているそうな。

→の写真はこのブログのトップ画像でもありmumの公式ページやCDの解説などに載っているその灯台の写真。現地に行く前のアイスランドのイメージはこの風景。

今日の目的地はココォォォォォォォォ!!!!!

この灯台の写真だけを頼り(日本のICELANDAIR行って調べて貰ったけど地図に載ってなかった)に現地のガイドブックや地図に照らし合わせてなんとか手に入れた情報を元に、ホステルに着いた後ご機嫌(Reykjavikでタダ泊まり出来たと思ってるから)でバス停へと向かう。もちろん郊外でGarðskagiの灯台方面(Garður)行きのバスが1日2本くらいしかないので危機感も添えて。

相変わらず風は強くて寒いフォス。でもオデ達は既にアイスランヂックななので前回の失敗を省みず問答無用でバス停前でアイスを頬張る。↓あまりにも醜い表情の為、自主規制。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_16371117.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_16372090.jpg

近くのたまり場みたいなところから出てくる小学生達に
「あいつら寒いなか何アイス食ってんの?」ばりの目で見られ、アイスランヂックは寒い中でアイスを食うという噂に少し不安を覚えるが、
そんな小学生達にトメは「ほらぁ、東洋人だぞぉ、見れるとき見とけぇ」などとほざく・・・。

ほほえましい。風は強いが太陽は出ている。
ほほえま・・・・

って40分近く待ってるけどバスがこないじゃないNooo!!!

さすがに寒い。
灯台とは逆方面のReykjavik行きのバスが来たので運ちゃんに聞いてみると、
「灯台方面のバスは、ココジャナイヨ。アッチもうちょっと行った所ダヨ。」
・・・・やってもうた。アイスランド最終日にしてこのミス。
バスは1日2本。次のバスは夕方。行ったら帰って来れない。

ホステルの人に相談してみると、なんと郊外にはローカルバスってシステムがあってタダで乗れるバスがそこら辺をグルグル回っているとの事。
さすが福祉国家。
ローカルバスでがんばればGarður(灯台近くの街)まで乗せていってもらえるから、そっから歩けば余裕!とホステルの人は言う。一安心ね。

ローカルバスに学校帰りの小学生と一緒に乗り合わせ、じろじろ見られるが無事Garðurに到着。と思いきや運ちゃんががんばらなかったらしく手前のKeflavikに到着。

Keflavikのバス停留所の人に聞いてみると、
「この建物の裏側の道を歩いていけばいけない事もないよ。Garðurまで7km、そっから灯台まで3kmで、計10kmぐらいあるけどね。」
・・・この寒さの中、車が全く通らなく人通りもない道を10kmか。
まぁ最後だから歩いてもいいかなという想いと共に、バックの中から危機感が顔を出す。

んんんん、歩くか!と決意を固めテンションを上げて見るが、建物の裏側には道が3本くらいあってどれかわかんないじゃんんか。
気付くと太陽も隠れどんより曇り空。あぁ嫌な予感。。。。

と、その時偶然警備会社のおいちゃん二人の乗る車が通りかかる。
とりあえず道を聞こう。
オデ&トメ    「Garðurってこの道歩いて行けば着くん?」
おいちゃん達  「そうね。あの道ね。でも遠いよ。」
オデ&トメ    「あぁあの道ね。ありがとさん。」
おいちゃん達  「でも遠いよ。」
オデ&トメ    「余裕!」

おいちゃん車を背に歩きだす。
しばらく歩くと背後で行ったはずのおいちゃん車のクラクションが。

おいちゃん達  「Garðurで用事があるからGarðskagiまで乗っけたるで。」
オデ&トメ    「・・・愛してる。」

絶対Garðurに用事なんてないのにやさしいのね。
一本道を予想以上にひたすら車で進むと、雨もぱらついてくる。
改めておいちゃん達のやさしさに感謝し、灯台で叩き降ろされる。

*****************************************************************

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18251114.jpg
 目の前には、現地に行く前にアイスランドに対して抱いてた風景が広がる。

雨風なんて関係ない。

飛び跳ねる。

途中行くのをあきらめそうになったけど、よかった。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18301470.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18324891.jpg










←↑アドレナリンが分泌されている例。

曇り空からの色味のない光なか、観測所の赤が浮き出るように強調される。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18383652.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_18403317.jpg
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_19444464.jpg
←フルカラーで撮ったはずなのに、曇りすぎて彩度がほぼゼロに。
不思議。

レイキャビクの海はまったく潮の香りがしなくて、目隠しされても海の近くにいることに気付かなそうだったけど、ここの海はメチャ臭い。
打ち上げられた海草のお化けが海岸を覆い、ありえない臭いを発ししていて「クセェクセェ」と連発していた思い出が。

雨に塗れた体は、いつも以上の強風に晒され、体感温度-40度。
指がちぎれるかと思ったので、この灯台の脇にある船のミュージアム内に入って250Iskのコーヒーブレイク。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_19565137.jpg

これでもかというくらい暖かいコーヒーをおかわりして、危機感と一緒に持ってきたビスケットやらなんやらお菓子を食べてしばし休憩。


別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_204563.jpg



↑雨も収まってきたところで、テラスにある望遠鏡でお鳥ウォッチング。
最終日はこんな曇り空かと思っていた矢先。


ん?

あれ?

おや?お空の様子がおかしいぞ。

まさか・・・



                  一瞬で晴れた。 


別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_2010371.jpg
↑お天道様に感謝の気持ちを表すおで。

アイスランドの天気は変わりやすくて、『今の天気が嫌なら15分待っていなさい。』っていう言葉があるとは聞いていたけど、まさかこんな一瞬とは。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_20153680.jpg
↑Garðskagaviti。通称(おで達の中で)mumの灯台。
別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_20223390.jpg
↑またもや雲のミルフィーユのようなお空。真ん中にお鳥さまがいます。大きめの画像で乗っけて置きます。

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_20334740.jpg別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_20335622.jpg
↑しっかり晴れたバージョンも撮って、もはや単なるミーハー。
***************************************************************別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_20395578.jpg
 コーヒーと太陽のおかげで体も温まり、漲った元気で充分に堪能したところでGarðskagiにお別れを。

帰りは近くの街Garðurまで歩いて帰る事に。

トメのバッグのメッシュの部分にスピーカを開いてはめ込み、ここでもmumのgreen grass of tunnelを流す。

両側をアイスランドすすき(?)に囲まれ、小さな家が所々ポツポツとある、これぞ”おでの中でアイスランド”の風景の中、アンナのウィスパーボイスを耳に纏い、長い一本道を両手を伸ばしてゆっくり歩く。

おで  「ヤバふぉす・・・」
トメ   「同じく・・・幸せ過ぎるふぉす」
おで  「同じく・・・帰りの飛行機で、おで死ぬかもしれない。」
トメ   「同じく・・・・・・あうあうあぁ」
おで  「同じく・・・・あうあぁ」

もうどうしようもない。幸せすぎる。

こんなにまで心は躍るものなのか。「あぁ」としか言えない。

あぁ・・・・・あぁ・・・・・あうあうあぁ・・・・・・・・。


端から見たら、20歳を超える東洋人男性二人が両手広げてアウアウいいながら歩いてるんだから、ひどいなんてもんじゃない。別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_21133822.jpg
でもそこに端から見る人が誰もいないのがアイスランド。
素晴らし過ぎたひと時。

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_21845.jpg












↑途中にあったお化けの守る家。ブルータスか何かにも乗ってたっけ。

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_21154735.jpgその隣のブランコ↑

そんな幸せを感じていたもんだから3kmなんて一瞬。
Garðurに着いて、そっからヒッチハイクでアイスランドの人々のやさしさに触れつつホステルに戻る。
残り物のパスタで豪華な食事をとった後、次来れるのはいつかななんて話をして悲しくなる。

最後はお外で夜空を見ながらスープ片手に一服。アイスランドを体で感じる。

そして翌朝、空港に向かいロンドンで一日遊んで帰国したとさ。
**************************************************************

もうこの旅で学んだ事とかあり過ぎて書けません。
とにかく、青春だった。そして素敵だった。すばらしかった。
言葉が追いつかない感動ばかりだった。

アイスランド。素晴らしい国です。是非一度は足をお運びを。
そしたら、自分なりに必ず何か感じるでしょう。

そして何よりトメよ、本当に本当にありがとう。
チミと出会わなければ実際にアイスランドに行くこともなかっただろうに。
色々行き届かない所とかもあったけどこれからもどうぞよろしく。
(なんか奥さんに対する言葉みたいな笑)
そして
また、あの地で会おう!!!!

                    Takk!!!!!!!!!!!!!

別冊氷国 vol.9 『お別れの日 最終回』 _b0010933_2135128.jpg

別冊氷国    - 完 -   
# by d0pey | 2005-12-20 18:49

別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』

つづづづづきまして、後半編です。

しばらくの間、駄文にめげず、つきあってやってください。


********【8日目 * 黄金色円 後半 * 】********
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_20392843.jpg

 相変わらずの快晴と強風の中、お昼休憩も兼ねてゲイシールの間欠泉の目の前にあるホテルゲイシールに降ろされる。
おいしいものは後に残して置く派の二人は、あふれ出す間欠泉を横目で見て見ぬフリをしながらお昼ごはんへと向かう。
 さすがに寒かったのでレストランの中で暖かいスープでも飲もうと思ったが
案の定高過ぎる。おで達に食わせるタン麺はないそうだ。

アイスランドの物価は高いというが舐めてはいけない。

・日本なら1000円~2000円で買えそうなお土産に勝ったTシャツ。
⇒アイスランドでは4000円。
・日本なら980円で食べれそうなファミレスでの夕食。
⇒アイスランドでは3500円(これでも安いとこ探した。)
・日本で200円で飲めるコーヒー。
⇒アイスランドでは500円。(ただし銀行に行けばタダで飲める。)
・日本に肩に乗せて持ち帰った妖精。
⇒・・・プライスレス(ぽっ)

カード普及率世界一のアイスランドでの買い物はVISAカードで。
学生プランの限度額には気をつけて。
(ホステルの宿泊代二人分が全部トメのカードから知らない間に引き落とされてて、カードが使えなくなり、現地で「謎にカードが使えない」ってまじあせってた。)

で、まわりのツアーの中高年の方々は、当たり前のようにレストランに入っていくが、おで達もそれに続き当たり前のように入って行き、当たり前のようにトイレだけ借りて出る。

「おで。かねもちになる。」 とトメがつぶやく。
その時おでは心の中でこう思っていた。「吉野家はどこですか?」

そんな階級の差にもめげず、ホテルゲイシールの裏手のプール(ここにもプール)の横にあるベンチに座り、ポッカポカの太陽を浴びながら、目の前に広がる景色をつまみに、お手製サンドイッチを頬張る。このまったりした感じが、
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_20441341.jpgたまらなくて、笑顔がとまらなくなってしまう。
好きです。アイスランド。
 
↓第4レーン:トメ(from Japan)
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_19361833.jpg


妖精の陣 その伍
▼ゲイシールの間欠泉▼

別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_20513610.jpg お昼ごはんを終え、ホテルにアイスクリーム屋が入ってたのをいい事に調子こいてしまい、「これがアイスランヂックだ」と子供用トッピング付きのアイス片手に間欠泉ゾーンへと向かう。
 間欠泉とは、ご存知の通り十数分間に一度噴水のように温泉を吹き上げる泉のこと。日本にもあるんだけどね。
 ちなみに世界で一番噴出した高さが高いのはニュージーランドで450mらしい。450mっていうと世界第二位の超高層ビル(88階建て)と、だいたい同じぐらい。それってもはや災害のレベルね。想像がつかん。
←LITIL GEYSIR
 ゲイシールエリアの間欠泉もかつては70mぐらいで、ぶいぶい言わせてたんだけど、今は30mくらいらしい。
アイスを食べながら見ていると、しばらく見ていると・・・・
・・・んんん、いきなり「モコ」ってなって「ドーン」

デタァァァァァァァ!!! オトウサン ナンカ デタヨォォォォ!!!

やっぱりここでもテンションがあがってしまう。
確かに「ドーン」もいいんだけど、注目すべきは「ドーン」の前の「モコ」
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_2153374.jpg
 噴出する一瞬前に穴から押し出された温泉が「モコ」って盛り上がって、それがまた透明のエメラルドグリーンでかわいらしい。

「モコ」は一瞬過ぎて写真には取れなかった。ザムネム。
↑この穴から「モコ」ってなって↓ドーン!!!!! ↓トメが撮ったキレイなドーン!!!!!
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_21473344.jpg別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_21474561.jpg
トメが最高のタイミングでのこの撮影を終えるまで、おでは一人で近くにあったベンチで、またお空を眺めてみる。
・・・うん、アイス食ったから寒いわ。

******************************************************

別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_295177.jpg最後の妖精ポイントに向かうバスの中、これから現れる幻想的な世界へようこそと言わんばかりの神ががかった空模様。

キリストが神だとか、アラーが神だとかどうでもいいけど、何か人間を超越した雰囲気を嫌でも感じてしまう。

その超越したものとは神などと擬人化されたものではなく、それこそ生を授かったこの大地、自然、地球のそのものの姿なのかもしれない・・・
なんて深いことを言ってるフリをして巨視理論でごまかしたりしない!!
(実際、これ感じちゃったけど、なんか照れくさい。でもすごいんだって自然って、ほんとに。)

妖精の陣 その陸
▼シンクヴェトリル国立公園▼
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_16483192.jpgバスが公園内に入っていくに従って、周りの草木や苔が色付きはじめる。

おではバス内で一人キョドりだす。
なんだ、この絵本の中の不思議な世界に迷い込んだ感は!?
茶、赤、燈、黄、黄緑、緑、青、紫、桃、白、灰色・・・・
36色のクレパスを粉々にしてばら撒いた様に、カラフルな色の苔や草木がゴツゴツの岩ベースの大地にびっしり。
宮崎アニメの色使いとか、ティムバートンのビックフィッシュの世界観が、現実に目の前にある感じ。

素敵、素敵過ぎる。苔の精になりたひ。
苔をいじめると登場する苔の番人になりたひ。
先生、苔の番人になる試験どこで受ければいいんですかぁ。

・・・そんな叶わぬ夢を心の奥にそっとしまっている間に、通路側の席で
景色が見えずらくてお寝んねしてたトメも起き、外へと放たれる。
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_17472917.jpg
 シンクヴェトリル国立公園は
2004年7月に世界遺産に登録された国立公園で、世界で初めて民主会議の行われた場所や、北米プレートとユーラシアプレートの境目"地球の割れ目ギャウ"が見れる場所。

 普通プレートの境目は海底奥深くに沈んでいて、地上で見れるのは、エチオピアとアイスランドの2箇所だけだそうな。

 この境目はアイスランドの南北にかけて走っていて、今尚東と西に向けて成長を続けてていて、そのうちアイスランドが東西に分かれるやら、分かれないやら。


別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_1810138.jpg割れ目には透き通った水が溜まっていて、観光客の投げ入れるコインが太陽の光を反射してきらきら。



****後日談:***************
mumのライブの喫煙所にて。

おで 「この前、急性アル中で
    倒れたらしいけど、ポックリ
    逝かないようにね。」
トメ  「死んだら骨はギャウに
     撒いてくれ。」
おで 「ん?」 
(何言い出すんだコイツ)
トメ  「おでマントルになる!!!」
おで 「・・・・死ぬなよ。」

**************************
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_18222412.jpg 割れ目の傍らにはまたもや苔。

いつかオデの部屋を苔で埋め尽くしてやる。

そんな決意を胸にしながらガイドに連れられ不思議な景色にかこまれた中、ハイキング道を歩いていく。

じゃ以下、写真ペタペタ↓↓
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_19315475.jpg別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_193266.jpg
興奮してアドレナリン出過ぎて、あんまり鮮明に覚えてない。
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_194328100.jpg
とりあえず、目の前に広がる光景が信じられなくて夢の中にいる様で、キョロキョロするのが精一杯。別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_19582737.jpg別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_20264224.jpg
今度行くときにはツアーじゃなく、現実のものだと実感するまで音楽を流しながらゆっくりチルアウトしたス。
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_19464387.jpg
寒さに負けなければ、この光景にあきるまで相当な時間がかかると思う。
別冊氷国 vol.8 『黄金色円 後編』_b0010933_20142647.jpg
というか、この大地で時間に縛られるのは悲しすぎる。
ゆっくりゆっくり気の向くままに・・・あっ目に汗がっ

*********************************************************

そんなこんなで妖精国立公園の出口をくぐり、本日の黄金色円ツアァは終了。
その後Hlemmor近くで降ろしてもらい、Bounsで買い物をした後帰宅。
ホステルのキッチンで「残り食べていいパムはコレだけだ」という
貧乏トークしていると、それをリッチな関西弁のパパンに聞かれ同情されて
おいしそうなパムや缶詰やスープを恵んでもらいましたとさ。


写真ペタペタしすぎた・・・・ごめむ
次号、ついに別冊氷国感動のラスト! 

つづぅぅぅっく
# by d0pey | 2005-12-14 03:50

別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』

意を決して書いて見ましたが長いので前編と後半にわけます。
キルビルみたいだ(笑)
今回の別冊氷国は画像が大量に載せるので、パソコンが重い人はごめんなすって。

********【8日目 * 黄金色円 前編 * 】********

góðan daginn !!!  (おはやーう!!!)

太陽の妖精ちゃんに好かれ、昨日の曇り空とは、うってかわって快晴。
この日だけは・・・とずっと願って、テルテル坊主の代わりに窓際に吊るしていた臭いバスタオルの効果でしょうか。
(空港近くで泊まったホステルは全然大丈夫だったんだけど、レイキャビクのホステルのお湯は硫黄の臭いが強くて、そのお湯にぬれたバスタオルは乾くとタラの干物のかほり。)

そう。なんたってこの日はゴールデンサークルツアァァァー!!!!
アイスランドに行った方ならだいたい参加されるであろう一番メジャーでお手ごろなツアァ。
だから、今回の日記はどこかで見たことがあるような日記になるかもしれんが、おでんなさい。
特に観光スポットでなくても、アイスランドはそれだけで楽しめるけど、
ブルーラグーンも然り、金がかかるメジャーな観光スポットはその力は侮れないでし。別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_19292323.jpg

大型バスの座席にはめられ郊外へ       

ドイツからの観光客が多いからなのか、アイスランヂックなガイドさんは英語とドイツ語の三刀流とのこと。
観光スポットの説明も、英語でしてその後ドイツ語でといった形で、ドイツ人観光客にとっては親切なんだけれども、なんせ英語がなまり過ぎてて、どこからドイツ語に変わったのがわからない。
なまっていない英語でも大変なのに、      ↑360度地平線は基本装備
おで達にはバスの出発時刻を全神経を耳たぶに集中して聞くのが精一杯。

妖精の陣 その壱
▼クヴェラゲルジの温室▼

ん。特に何も。
温泉の熱であっためた温室で熱帯植物育ててますよって。
要は、その隣にあるお土産屋で何か買っていってねって事。
んで、今のうちにトイレ行っとけよって事。
はい、つぎぃぃぃ!                 

妖精の陣 その弐
▼ケリズ火口湖▼

別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_21593687.jpg3千年前の古いクレーターにできた
カルデラ湖。
幼少の頃から阿蘇山の火口へと飛び込み前転していたオデとしてはカルデラ湖自体には馴染みはあったけど、周りの景色はやはりアイスランドならでは。
また出たな。
見渡す限りの地平線、そして足元には苔。
別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_231545.jpg







苔Love. アイスランドで一番えらいのは苔よ。
前にも書いたけどアイスランドには高い木や建物が少なくて、基本的に視界を遮るものがない。
別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_2135272.jpg
 東京では真上を見上げなきゃ空なんて見えないし、日頃空なんか意識しないけど、アイスランドではまっすぐ前を向いた状態で視界の4分の3が空だから思わず空を見てしまう、嫌でも空が目に入るから。

もともと人間の視界はこういう状態だったのね。
東京じゃまっすぐ前を向いても
10分の9もしくは全部建物だったりするから忘れてたわ、マザー。

 文明の発達にあやかってパソコンなんか使ってる身だからアレだけど、せめて電線は地下にしまってくれ。


そんなこんなで出発時間。
これだからツアーは・・・とか言いながら置いて行かれたら、火口湖で泳ぐしかないので急いでバスに戻る。

↓注:ジオラマではありません。
別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_21483155.jpg

↓お空にむかってデビルピース!!! byトメ  rokk!!!(アイスランド綴り)
別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_21514616.jpg


妖精の陣 その参
▼スカゥホルトの教会 ▼

別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_22124696.jpg11世紀から約700年にわたって最初の主教管区の中心として権威をふるった歴史的場所。
バチカンとかの威圧的なのとは違ってシンプルなので悪い印象はないが、おではキリシタムでも教会建築に興味があるわけでもないので、教会については置いといて・・・

何しろすんごく天気がいい。
んで今日も風が強すぎる。
両手を広げてダッシュしたら飛べるんでないかい?ってぐらい。
周りにツアーの人がいて恥ずかしくてダッシュはできなかったけど、手広げてちょっとジャンプしてみたらっっっ全然飛べやしない。

ん~妖精さん翼をください。

アイスランドでは電力はほぼ地熱発電。で残りは水力。
人口も少ないのもあってか、空気も水も凄いキレイ。
水は世界一きれいと言われているやら何やら。
別冊氷国 vol.7 『黄金色円 前編』_b0010933_22403563.jpg

東京で遠くの景色を見ると、晴れててもぼやけてそのままフェイドアウトしてっちゃうけど、アイスランドでは空気がきれいだから自分の視力の限界まで見えます。
遠くの氷河も見えます。車でアイスランドを回る時に、見えるもんだから「あの山のふもとまで行こう」って言ってむかったはいいものの、実際はめちゃくちゃ遠かったって事もあるそうな。

空気が違うと何がちがうかって言われればやっぱり空。
空も単に「青い空と白い雲」っていう感じじゃなくて、
「透き通った青で、空への距離を感じる丸みを帯びた空。低くてこんもりした雲、飛行機雲、高いところのシャーってなってる雲、色々な雲が色々な場所にあって、重なり合ったりいくつもの層を成して、日によって場所によって時間によってどんどん表情がかわっていく」って感じ。
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はい、つぎぃぃ!!ゴールデンサークルの三本指のひとつぅぅ!

妖精の陣 その肆
▼グトルフォスの滝 ▼

見ての通り。巨大な滝。
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バスを降りて少し歩くと、東京ガスmistyもびっくりのすごい水しぶき。(関係ないけどこのCMの音誰が作ってるか知ってる人いる?少し気になる)

あいやー、、、デカふぉす。  そして近ふぉす。

どんぐらい近いかと言うと、上の滝の写真の左中央に台みたいに
なってるところに人がいるでしょ。それをアップにしてみると
こんな感じ↓。ね。ってか左下端に人がいてはいけないところ
に人がいるね 。マネしないでね。
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一応柵チックな物があるんだけど、それも膝ぐらいの高さに頼りないロープが
はってあるだけで、足を滑った人間を受け止められるような耐力があるとは思えない。
・・・ココらへんもアイスランドって事で。
水も触れるし、入ろうと思えば入って濁流とお友達になれそうだし。

そこで滝フェチのおではあの質問を投げかけるしか術はなかった。

おで 「これさ、これさ、こっからジャンプしたらどうなるかな!?」
トメ  「ん?」 (何を言ってるのか理解できない顔)
おで 「こっからあっちにさ、やーってしたら!?おで泳げると思うんだよね!」
トメ  「・・・・いや、死ぬでしょ。」

まぁ濁流に飲まれて滝つぼの藻屑になるのよね、それは。

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そんな中、強風と水しぶきに見舞われながら写真をとってみるが、
おでの毛は、暴れに暴れ、俺の顔を覆い隠すオートモザイク機能搭載。   →

んなことはどうでもよくて、日本の滝は「山があって、その山から湧き出た水が線を成す」って感じだけども(ってかそっちの方が好きなんだけど)、アイスランドの滝は「川を落としちゃいました」てな感じ。
んで山から湧き出るってのじゃなくて、「高台があって、地球の創造主が空手チョップで高台を真っ二つに割ったらソコに大量の水がドーン」みたいな感じ。
もう人間の手に負えるレベルじゃないデカさ。
地球に住まわせてもらってますっていう感覚を改めて認識しましたよ、マザー。


切れはわるいですが、ここで前編終了。

後編近日公開!!!多分ね!!!


つづぅく
# by d0pey | 2005-12-09 19:21

別冊氷国 vol.6 『しがろすのぷーる』

あうあうあー。
もう続きかかなくてもいいかなって思い始めてるのが
icelandiaさんにバレかけたので書いてみます。
違うんですよ、一回途中まで書いたのに間違って全部消しちゃったんですよ。ものの見事に。
そしたら、そしたらさ・・・ね。

ってな具合でイってみおー

********【7日目 * 夢見がちなココロと危機感のバランス * 】********

別冊氷国 vol.6 『しがろすのぷーる』_b0010933_17182434.jpgこの日はあいにくの曇り空。
でも、もともとアイスランド=曇りってイメージだったから、アイスランドに来てるなって実感してトメとおではテンション上がる。
むしろ、何にでもテンションは上がってた。

そんな曇り空の中、えりな嬢から頂いたヒントと
BSI(バスターミナル)での執拗な質問攻めでゲットとした情報を元に、Sigur Rosのスタジオへと向かう。
Reykjavikから一時間ぐらいバスに揺られ郊外の方に向かうんだけど、何せここはアイスランド。中心街でも人はほとんどいないのに、郊外なんて行って帰りのバスを逃したら・・・・。
<本日の持ち物リスト>

①お昼ゴハム (激安スーパーBounsの中でも最安の食材をかき集めて作った
  目玉焼きとハムのサンドイッチ。作ると時にハムが上か目玉焼きが上かで
  小一時間殴り合いの喧嘩をする。)
②非常食 (日本から密輸したカロリーメイト)
③夢見がちなココロ ( 標準装備 )
④【追加】 計画性+危機感

バスの運ちゃんに道を教えてもらい、こなれた様で「 Takk!! 」と言い放ちバスから降りる。別冊氷国 vol.6 『しがろすのぷーる』_b0010933_1735478.jpg別冊氷国 vol.6 『しがろすのぷーる』_b0010933_17352831.jpg

・・・・ダレモイナイふぉす・・・そして風が強すぎる・・・・あ、小雨だ。
持ち物リストに傘の文字はなかった為、小雨と強風のコンボをまともに食らう。

「えーつまりは小雨+強風ではなく、皮肉にも小雨×強風なのデス。
 コレ。凄く寒い。    ミミもげるネ。」  by ケビン博士
さすがに古着屋で偶然8000円で見つけたモンクレールのダウンでも耐えきれない。というよりも厳密に言うと身長150cm用の為、丈が短すぎて大事なおなかをカバーできていない。

ただ行く前のイメージと風景が凄いリンクして、寒いのも相まってメーターが振り切れ、人が誰もいないのをいいことにシャウトしてみたりしてアイスランドを体全体で感じてますた。
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そんなこんなしているうちにSigur Rosのプールを改造して作ったスタジオがあると言われているところに到着。
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ん?どれ?
まわりのお店の人に聞くと、普通に教えてくれた。
外観は普通の家や倉庫と同じような感じ。
普通すぎて気づかないが、よーく見ると監視カメラが何台もついている。
でらコワス。


おで 「アポとか取ってないで勝手に調べて勝手にきちゃったけど・・・」
トメ  「いや、トントンしてアローって言ったらなんとかなる」
おで 「そうね。アーティストはツアー中だもんね。」

窓の隙間に耳を近づけると(←犯罪者?)アコギの音がもれている。

おで 「ヤバス。レコ中?」
トメ  「今トントンしたら殺される。」
おで&トメ 「・・・・いったん引き上げよう。」 

ということで30分後。もう寒さも限界
ここまで来たらトントンしないと帰れないと堅く決意し、ついに隙をみてトントン。そしてアロー。
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やさすぃー

入れてくれたー。写真も撮っていいってー。

特に英語もしゃべれないので

「日本カラキマシタ」
「シガロス好キデス」
「ココハ、モトモトプールダッタノ?」

の3語ひたすらリピートしてました。

ライブのときと同じ配置だったからフジロックを思い出してしもた。

この日は、スタジオの方のやさしさに感謝し、興奮冷めやらぬまま帰路に着こうとしたら、興奮し過ぎて帰りのバスを間違えて逆方面に乗って郊外の終点に行ってしまい、あまりの人気のなさに忘れていた危機感を取り戻し、無事ホステルへ戻り、おいしいチキンを頬張りました。
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つづくかな。
# by d0pey | 2005-11-29 17:49